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2025.02.06

入札方式による不動産売却とは

入札方式による不動産売却とは?

入札方式とは、不動産を売却する際に複数の買主から入札を募り、その中から最も条件の良いものを選んで売却する方法です。主に法人や投資家向けの不動産取引で利用されることが多く、競争原理を活かしてより高値で売却できる可能性があります。


入札方式のメリット

1. 最高価格で売却しやすい

複数の買主が競争するため、相場よりも高く売れる可能性があります。特に、人気のあるエリアや収益物件では競争が激しくなりやすく、希望価格以上での売却も期待できます。

2. 売却期間を短縮できる

入札の期限を設定するため、一定期間内で購入希望者を確保できます。通常の仲介売却と比べてダラダラと交渉が長引くことがなく、スムーズな売却が可能です。

3. 公平かつ透明性の高い取引が可能

入札方式では、すべての買主に公平な条件が提供されるため、不当な価格交渉や特定の買主への偏りがありません。特に法人や機関投資家が売却する際には、説明責任を果たしやすいというメリットがあります。

4. 条件付きの入札が可能

価格だけでなく、支払い条件や契約締結のスピード、手付金の額など、売主に有利な条件を付けることができます。


入札方式による売却の流れ

① 売却準備と入札条件の決定

まず、不動産の市場価格を査定し、最低売却価格(指値)や入札条件を決めます。
例えば、

  • 入札期限
  • 価格以外の評価ポイント(支払方法、契約期間など)
  • 入札に参加できる資格(法人限定・投資家限定など)

を事前に設定します。

② 売却活動(入札参加者の募集)

不動産会社や専門の入札プラットフォームを活用し、購入希望者を募ります。ターゲットが明確な場合は、投資家や企業に直接アプローチすることもあります。

③ 入札の実施

入札日は事前に決められ、買主は指定された方法で入札価格を提示します。
入札方法には以下の2種類があります。

  • 公開入札(他の入札額が分かる方式)
  • 非公開入札(他の入札額は分からず、一発勝負で最高額を提示)

通常、不動産取引では「非公開入札」が主流です。

④ 最高入札者の選定・交渉

提示された入札額と条件を比較し、最も良い条件の買主を選びます。
価格だけでなく、支払方法や契約の確実性なども考慮します。

⑤ 契約締結・決済

選定された買主と売買契約を締結し、決済・引き渡しを行います。


入札方式を選ぶべきケース

法人・投資家向け物件の売却
オフィスビル、マンション一棟、商業施設など、投資家が関心を持つ物件の場合、競争が生まれやすくなります。

早期売却を希望する場合
決まった期間内で確実に売却したい場合、入札方式が有効です。

相場よりも高値で売りたい場合
需要が高いエリアの不動産は、競争によって相場以上の価格で売却できる可能性があります。


入札方式のデメリット

🔸 買い手が集まらない可能性がある
適切なマーケティングをしないと、入札希望者が集まらないこともあります。特に、需要が低い物件は一般仲介のほうが良い場合も。

🔸 売却価格が確定しない
通常の仲介売却とは違い、売却価格は入札結果次第。想定より低い価格になるリスクもあります。

🔸 手続きが複雑になりがち
入札の管理や買主選定など、通常の売却よりも手間がかかることがあります。専門の不動産会社に依頼するのが一般的です。


まとめ

入札方式は、高値売却を狙う場合や早期売却を希望する場合に有効な手法です。特に投資物件や法人向け物件では、競争によって有利な条件で売却できる可能性が高くなります。

ただし、買い手が集まらなかったり、想定より低い価格になったりするリスクもあるため、事前の市場調査と適切な販売戦略が重要です。

入札方式の実施を検討する際は、不動産会社や専門のアドバイザーと相談しながら進めるのがおすすめです!

 

不動産売却についてのお問い合わせは株式会社ロイズコーポレーションまでお問い合わせください。