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2026.10.26

住みながら家は売れる?内覧の準備・注意点と売却方法を解説

「家を売りたいけれど、次の住まいがまだ決まっていない」「引っ越してからでないと、売却できないのだろうか」と迷っていませんか。

今住んでいる家は引っ越す前でも売却活動を始められます。生活を続けながら不動産会社に査定を依頼し、購入希望者に室内を見てもらいながら売却を進めることが可能です。

ただし、内覧の日程調整や室内の片付け、引越しのタイミングはあらかじめ考えておきたいところです。ここでは住みながら家を売る流れと、日々の生活に無理のない進め方を紹介します。

住みながら家を売ることはできる?

不動産会社に買主探しを依頼する「仲介」では、現在の家で生活しながら購入希望者を募集できます。不動産会社と結ぶ売却の依頼契約を「媒介契約」といいます。※1

一般的には、次のように進めます。

  1. 不動産会社に売却を相談し、査定を受ける
  2. 売出価格や販売方法を決め、媒介契約を結んで売却活動を始める
  3. 購入希望者の内覧に対応する
  4. 価格や引渡し日などの条件を調整し、買主と売買契約を結ぶ
  5. 契約で決めた引渡し日までに引越しを済ませる
  6. 残りの売買代金の受け取りと物件の引渡しを行う

代金の支払いなどを済ませる手続きを「決済」といいます。これは一般的な流れで、実際の日程や手順は契約条件によって異なります。※1

住みながら売却活動ができても、引渡し後までそのまま住み続けられるわけではありません。通常の売却では、契約で決めた引渡し日までに退去できるよう、新居探しや引越しの準備を並行して進めます。

売却後も家賃を払って同じ家に住む「リースバック」は別の仕組みです。この記事では引渡しに合わせて退去する通常の売却を扱います。※1

住みながら売却するメリットと注意点

引越し前に売却活動を始められる

先に引っ越すと、新居の住居費に加えて、売却する家の住宅ローン返済や維持費が重なることがあります。住みながら売却活動を始めれば、先に転居するための費用をすぐに用意しなくても済む場合があります。

売却価格の見通しを確認してから、新居の予算を考えられることもメリットです。ただし、査定額は売却額の保証ではありません。売却代金を新居の購入に充てる場合は、いつ代金を受け取れるかも確認しましょう。

実際の家の使い方を伝えやすい

暮らしている家だからこそ、購入希望者に伝えられることもあります。例えば、日当たりのよい時間帯、収納の使い方、窓を開けたときの風通しなどです。

家具が置かれていると、部屋の使い方をイメージしやすい場合もあります。よい点だけでなく、把握している設備の不具合や気になる点も、担当者に正確に伝えておきましょう。

内覧のたびに日程調整と準備が必要になる

内覧とは、購入を検討している方が実際に物件を見学することです。申し込みが入るたびに日程を調整し、室内を整える必要があります。

仕事や子育てで忙しい方は、対応しやすい曜日や時間帯を、売却活動の前に不動産会社へ伝えておきましょう。希望された日時が難しい場合は、別の候補日を提案すると、内覧の機会を確保しやすくなります。

内覧前の片付けはどこまでする?

毎日モデルルームのような状態を保つ必要はありません。購入希望者が部屋の広さや使いやすさ、建物の状態を確認できるよう、目につきやすい場所と、人が通る場所を優先して整えましょう。

玄関・リビング・水回りから整える

  • 玄関は靴や荷物を整理し、出入りしやすくする
  • リビングは床や通路の物を減らし、部屋の広さが分かるようにする
  • キッチン・洗面所は水回りを清掃し、日用品を整理する
  • 窓まわりはカーテンを開けやすくし、採光を確認できるようにする
  • 収納は内部を確認する可能性があるため、開けられる状態にし、見せられる範囲を担当者と共有しておく

内覧準備のイメージ写真です。ロイズの取扱物件ではありません。

内覧のために家具や家電をすべて撤去する必要はありません。ただし、物が多すぎると室内の広さが伝わりにくくなります。片付ける範囲に迷う場合は、不動産会社に相談しましょう。

内覧時に家具を置いておくことと、引渡し時に家具を残せることは別です。買主へ引き継ぐ物と、自分で運び出す物は、契約前に確認しておきます。

大きなリフォームを始める前に相談する

売却のためにかけた工事費用を、そのまま売却価格に上乗せできるとは限りません。購入後に自分好みにリフォームしたい買主もいます。

大きな工事を始める前に、現在の状態で売却する場合の査定を受けてみましょう。不具合がある場合は、清掃や家具で見えなくするのではなく、担当者に伝えて対応を相談します。

修繕せずに売る場合の注意点は、【不動産売却の「現状渡し」とは?メリット・デメリットと売却前の注意点】でも紹介しています。

内覧当日に気をつけたいこと

明るさやにおいに配慮する

内覧前は必要に応じて換気し、カーテンを開けたり照明をつけたりして、室内の様子を確認しやすくしましょう。香りの強い芳香剤は好みが分かれるため、使いすぎに注意します。

個人情報や貴重品を片付ける

内覧時や販売用写真の撮影時には、次のような物を目につかない場所へ移しておきましょう。

  • 住所や氏名が分かる郵便物・書類
  • 通帳や現金などの貴重品
  • 家族写真や個人情報が写っている物
  • 鍵や防犯に関係する物

室内の撮影範囲や、見てもらう部屋・収納についても、事前に不動産会社と相談しておくと安心です。

分からないことは無理に答えない

設備や建物の状態を質問されたら、把握していることを正確に伝えます。分からないことは「確認してから回答します」と伝え、担当者に相談しましょう。

価格交渉や引渡し条件は、その場で即答せず、担当者を通じて内容を整理してから判断することをおすすめします。

引越しはいつまでにすればよい?

通常は、契約で約束した引渡し日までに引越しを完了する必要があります。売買契約のあとに決済・引渡しへ進むのが一般的ですが、具体的な日程は当事者間で確認する必要があります。※1

売買契約を結ぶ前に、次の点を整理しておきましょう。

  • 新居にはいつから入居できるか
  • 引越しの準備にどのくらいの期間が必要か
  • 売却代金を新居の購入資金に充てるか
  • 住宅ローンが残っている場合、返済の手続きをどう進めるか

引越し先が決まらないまま引渡し日を約束すると、あとから調整が難しくなることがあります。無理なく退去できる日程を不動産会社へ伝え、契約前に買主と調整しましょう。

新居の購入と売却を同時に進める場合は、購入代金の支払日と売却代金の受取日を確認します。日程が合わなければ、仮住まいの費用や追加の資金が必要になる場合もあります。住宅ローンが残っている方は、返済に必要な金額や手続きの日程を借入先の金融機関に確認してください。

内覧が負担なら、不動産会社による買取も選択肢

「何度も内覧に対応するのは難しい」「仕事や家庭の事情で予定を空けられない」という場合は、買取も比較してみましょう。買取とは、不動産会社が直接物件を購入する方法です。

買取では、不動産会社自身が買主となるため、一般の購入希望者を何度も案内する負担を抑えられる可能性があります。ただし、不動産会社による室内確認や物件調査などは必要です。

価格や引渡し時期などの条件は、仲介で売る場合と同じになるとは限りません。内覧の負担だけで決めず、売却価格や退去日も含めて比較しましょう。

売却方法全体の違いについては【不動産売却は仲介と買取どっち?違い・メリットと選び方を比較】をご覧ください。

まずは内覧に対応できる日時と引越しの希望時期を整理しよう

住みながらの売却を考え始めたら、内覧に対応できる曜日・時間帯、引越しの希望時期、売却で優先したいことを整理してみましょう。希望を不動産会社に伝えると、日常生活に合った売却方法を検討しやすくなります。

ロイズコーポレーションでは不動産の仲介・直接買取の両方についてご相談いただけます。まだ住み替えの時期が決まっていない方も、現在の物件の状況とご希望をお聞かせください。

参考資料・出典

※1 国土交通省「<消費者の皆様向け>不動産取引に関するお知らせ」(取引の流れ・媒介契約・リースバックに関する案内。2026年10月26日確認)